Concept

新しい医療の形を模索する

理想を言えば、オステオパシーが国家資格となり病院と協力して最初の入口になれればいいなぁと思う。

私たちが最初にある程度の時間をかけてきちんとお話を聞き、オステオパシー的な視点でからだの状態を確認し、オステオパシーの施術で症状が改善すればそれでよいし、本当に医師の介入が必要なときは専門医へまわす。そうなれば医療従事者の負担を減らせるし、薬や手術も本当に必要なときだけになるので医療費は減るし、患者さんも自分でどこの科へ行けば良いか迷うこともなく、適切なタイミングで適切な医療を受けられる。

 

ちょっと不安なことがあっても何かしら症状がないと医師に「何しに来たの?」と思われるようで病院へは行きにくいし、長時間待たされるからとかいろんな行かなくてもよい理由を作ってよっぽどのことがないと病院へ行きたくないと思ってしまいがちです。大丈夫、大丈夫と見て見ぬふりをしているうちに悪化して手遅れになるのが一番悲しいことです。 

 

まず、私が伝えたいことはあなた自身の”からだ”に興味を持ってほしいということです。

オステオパシーを通して解剖学や生理学を勉強すればするほど、人の"からだ"は構造的にも機能的にもとても優れたシステムだなぁと思います。と同時に施術でいろんな人たちと接していると、"からだ"が一生懸命頑張ってくれてるのに自分の"からだ"のことに興味というか関心がない人が多いとも思います。

 

普段は多少問題があったとしても、”からだ”はあなたが気が付かないところで懸命にカバーしてくれてます。でも、それが長期間続くと耐えられなくなり病気や怪我になります。特に大きな問題もなく普通に生活出来ていると自分の"からだ"に関心を向けるのは難しいかもしれません。しかし、大きな病気や怪我をしてから気が付いても手遅れだし、もったいないです。何かが起きる前に”からだが資本ということに気づいてほしいです。

 

しかも、大きな問題になる前に”からだ”は何らかの異常信号を出してくれます。疲労だったり、凝りだったり、だるさだったり、しびれだったり、痛みだったり、人それぞれでいろいろ。”からだ”は何の意図もなく異常信号を出すことはほぼありません。あなたに生活環境を変えてほしかったり、やめてほしい生活習慣があったり、”からだ”の「可動性」が低下してこのままだと病気や怪我をするから何とかしてほしいなど何らかの意図があるから異常信号を出します。

ここで言う「可動性」 = 関節可動域、体液循環、神経伝達など

 

昔から「病は善知識」という言葉がありますが、わざわざ病気にならなくても”からだ”からの意図をきちんと読み解ければ、正しい生活法を身につけることは可能だと思います。これら”からだ”からの意図を読み解くことも私の仕事です。

 

興味を持つことで「誰か」や「何か」に依存するのではなく、必要な知識は自分で調べ、自分で考え、自分でどうにもならないときは「誰か」や「何か」を利用して自分が治すんだ!と主体的になって欲しい。一人でも生きてゆける”知恵と工夫”を身につけられようになってほしい。

 

ここで言う「誰か」 = 医師、SNSやテレビや雑誌に出ている専門家など

ここで言う「何か」 = 手技、薬など

そのお手伝いをするのも私の仕事です。そのために必要な情報は私が知ってる範囲ですべてお伝えします。

 

そもそも病気にならないように妊娠前、妊婦さんのときからケアをして、赤ちゃんのときから見守っていく。

赤ちゃんの成長には決定的に大切な段階があるが、「偶然」にまかされることが多い。

これらの大切な段階を意図をもって、気まぐれにではなくきちんと順序立てて経過させる。

世代を超えて引き継がれていくものでありたい。

 

それと同時に大人もできるだけ早くケアするように啓蒙。

症状が出てからでは遅い。何らかの症状が出る前からからだのケアをするという考えに変わらないといけない。

事前に気が付くためには自分のことをよく知らないといけない。

自分は関節が動きやすいのか?動きにくいのか?その中でもどの関節が動いていてどの関節が動いてないのか?

※ すべての関節が動いてない人は見たことがないしそれだと動けない。

そして、どの関節をコントロールできていてどの関節がコントロールできていないのか?

これらを把握することで今の自分の状態を把握できるようになる。

 

世の中には飛行機、新幹線、電車、車など早く楽に移動できる手段はたくさんあります。これらは目的地に早くたどり着ける素晴らしいものだけど、歩いたり、走ったり、自転車だったり、登山だったり、クライミングだったり自分の速度でなければ見逃してしまうものや体験できないこともある。

 

自分の速度で世界を回って風景を見たり、おいしいものを食べたり、その場にいる人たちとの交流だったり、その土地ならではの体験ができればいいなぁと。

 

この手段であるマラソン登山トレイルランニングクライミング自転車を「より安全に」「より楽に」「より美しいフォームで」「より長く(時間、期間)」「より高いレベルで」楽しむためにはどうしたらよいかを日々追求してます。

 

私は普段の姿勢からだの使い方呼吸食事睡眠という基本を重視してます。

基本のひとつひとつは小さく地道で根気がいる作業なので敬遠されがちですが、この小さな積み重ねによって修得した精度の高い身のこなしが目標が高ければ高いほど求められます。

 

どんなに努力してもやり方が間違ってると結果はついてきません。正しいやり方を知っていても自分で勝手にアレンジしてやり方を変えてしまっても結果はついてきません。自分では正しいやり方をやっているつもりでも実際はできてないこともあります。

 

さらに言うと人それぞれに”からだ”の特性があるので、正しいやり方でもあなたに合わないこともあります。

 

例えば、関節の硬い人が関節の柔らかい人の真似をしてもできません。自分の”からだ”の特性を把握して、自分と同じ特性を持つ人で自分が目指している結果を出している人のやり方を真似をする必要があります。

 

自分に合った正しいやり方を、勝手にアレンジしないで、結果が出るまでやり続ければ、できないことなんてありません。

 

言葉で書かれると当たり前なことですが、さまざまな壁がありこれが難しくてなかなかできない。この壁を乗り越える手助けになればと思い、日々オステオパシーの施術を通して伝えたり、少しづつホームページを更新してます。

 

このホームページの情報は「参考文献で紹介している本のいいとこ取り」 + 「私の実体験」を加えて、できるだけ噛み砕いてわかりやすくまとめているつもりですが、どの内容もお手軽とは言えません。お手軽な方法に本物はありません。

お手軽なものを信用しないことが自分を守る一番の道だと知るべきです。不都合なことにこそ真実はある。

参考にしている本も知的好奇心をくすぐるだけのエンターテイメント本ではなく、結果を出すことを目的とした教育本を紹介するように心がけてます。

 

さらに、2019年4月からオステオパシーを学校で勉強し、2022年4月から立川で開業してます。

ここで学んだ医学(解剖学、生理学、病理学など)と臨床経験も織り混ぜてより専門的で正確な知識もお伝えできたらと思います。

 

今の世の中、情報は溢れていてもあなたが本当に知りたいことは誰も教えてくれません。自分の頑張りだけじゃダメなことはどうすればいいんだろう?と悩んだときは声を掛けてください。

 

仕事でも自分の好きなことでも頑張った人が頑張った分だけ報われるようになってほしいです。

 

オステオパシー以外の話題が多いけどなんで?

オステオパシー以外の話題が多いのは今までオステオパシーを知らなかった人にオステオパシーのことをきちんと知ってほしいからです。

 

そもそもオステオパシーを知らない人の方が圧倒的に多いので、オステオパシーという言葉だけでなんか怪しいものと誤解されがちです。知らない、聞いたことがないというだけで拒否してしまうのはもったいないです。オステオパシーが本当に必要な人たちに情報が届かないこの現状をなんとかしたい!

 

興味を持ったら自分で調べると思いますが、オステオパシーに関しては少し調べるだけではインパクトはあるけど勉強不足の偽物情報に当たってしまう可能性が高いです。テレビ、雑誌、ネット情報はインパクトがある方がみんなに見てもらえるので、自信満々に言い切る断定的な表現が多いです。

 

スタンフォードビジネススクールのニール教授は下記のように指摘してます。

『本当の知見やスキルを持った人は皮肉なことに、多くを知っているがために、逆に注意深く、断定的には話さない一方で、そういったものを持っていない人ほど、自分たちの信念に自信を持ち、断定的に話す』

 

インパクトがあるとみんなに見られるので検索しても上位に表示され、上位に表示されているから信用できると勘違いしてしまう可能性があります。もう一歩踏み込んでどのような環境で勉強や経験を積んで、どのような考えを持った人で、どういう根拠で言っているのかをしっかり調べ、自分の頭で考えて自分なりの結論を出すべきです。まぁ、めんどくさいし大変ですけどね。。。

 

あなた自身がきちんとした知識や病識を持ってないと間違った方法に騙されたり、気づいたときには手遅れだったりしてしまいます。日本だと民間資格なので業務独占、名称独占ができません。少しかじっただけでも誰でもオステオパシーと名乗れるし業務も可能です。

 

しかし、オステオパシーは少しかじって語れるほど浅くもないし軽いものでもありません。

そういう人に限って出来もしないおおげさなことを言って症状に苦しんで悩んでいる人を惑わせてしまいます。

 

私たちのようにきちんと学校で勉強している人の話を聞いてほしいのです。

きちんと勉強している人から”正統なオステオパシー”を知ってほしいという架け橋的な意味合いがあります。