海戦で敵船から威圧されている状況を思い描いてみて下さい。
砲撃しようにも火薬の在庫はあまりない。
あなたはすべての火薬を集めて巨大な大砲を一発放つ。
砲弾は洋上を飛んでいく。。。
目標をはずしてしまった。
あなたは火薬庫に戻ってみるが中は空っぽ。
あとは死を待つだけ。
違う展開を考えてみてください。
火薬の一部だけ使って銃撃を撃つ。
目標を外れても再び銃弾を込めて撃つ。
何度も外したが4回目の銃弾で見事に敵船に命中。
さて今度は大砲の出番です。
あなたは残りの火薬をすべて集めて巨大な大砲に詰めて、
命中した4回目の銃弾と同じ方角に向けて発射する。
この砲撃によって敵船は沈み、あなたは生き残る。
この原則を採用するためには、次の作業を組み合わせる必要があります。
① 銃撃を開始する
② 評価
→ 銃弾は標的に命中したか?
③ 考慮
→ 命中した銃弾のうち砲弾へ転換すべき銃弾はあるか?
④ 転換
→ 資源を集中し、精度調整済みの大砲を発射する。
※ 精度未調整の大砲は使わない。
※ 最終的な成功は見込めない銃撃は終了せよ。
大きな成功をもたらすのは飛躍的なイノベーションや天才的予測能力でない。
どの銃弾が命中するのか?
命中した銃弾のうちどれが成功するのか?
わからないからこそ、
標的に命中しない銃弾を大量に撃つ。
銃弾は、
「低コスト」、
「低リスク」、
「低ディストラクション(気の散らない)」
の3条件を満たす実証的テスト
この後、銃弾を大量に撃って得られた実際のデータに基づいて実証的有効性を確認し、
命中精度を調整してから大砲を発射する。
精度未調整で大砲を発射すれば大惨事を招いてしまう可能性が上がる。
精度を調整したのなら大きく賭けて大砲を撃たなければ大きな成功は収められない。