組み込み製品は外で起きたことに反応したり外に働きかけたりするためにコンピュータを使ってます。
コンピュータはプログラム・カウンタが示すところにある命令をひとつずつ解釈して実行していきます。
つまり、あらかじめ決まっている手続きに従って動いているにすぎないのです。
では、外の情報を取り込んで、それに応じた処理を行うにはどうすればよいのでしょうか?
それには、手続きのひとつとして外部を見る命令を書いておけばいいのです。
ポーリング : 定期的に調べて事象が起きていたら処理する
割り込み : 事象が起きたらしごとを中断して処理する
以降で、日常生活をのたとえをもとにポーリングと割り込みについて詳しく説明します。
各家庭を訪問して「何かご入用のものはありますか」と聞き、それを届ける三河屋さんを考えましょう。コンピュータの世界ではこのようにあらかじめこちらから御用聞きに行く仕事に仕方を「ポーリング」といいます。
これに対して、お客さんの方から商店に電話をかけて注文するというやり方もあります。商店からすると何かほかのことをしていて電話がかかってきたら対応し、終わったらまた元の仕事に戻るといった仕事の進め方になります。こちらは「割り込み」と呼び、割り込んでくる仕事を「割り込み処理」といいます。