なぜ、イメージトレーニングが必要なのでしょうか?
それは小脳を鍛えることで素直な身体の使い方になれるからです。
今は本やインターネットに事細やかな知識があふれています。このせいで大脳で考えて筋肉を動かそうとする傾向があります。
何も考えなくても小脳が全身のバランスをとったり動きを最適化しようとしてくれるのに大脳が考えすぎることで本当は必要ない筋肉に力が入り不自然な動きをしてしまいます。
筋肉は使うことで発達するので身体の使い方の癖で筋肉のつく場所、形、量が違ってきます。
つまり、姿勢と身体の使い方で体型が決まってしまいます。人間の身体は面白いなと思うと同時に怖い面です。
身体が持っているポテンシャルを最大限に発揮するためには後頭部の後ろの方にある小脳が発達している必要があります。
小脳は大脳より古い脳です。動物は脳全体における小脳の比率が人間より大きいです。大脳が「人間脳」と俗に言われる所以です。小脳は俗に言う「動物脳」の一つです。頭で働かせようと思っても働いてくれません。チータは狩りの時に足をこんな風に動かそうだなんて考えてません。
自転車は一度乗れるようになると何も考えずに乗れるようになりますがこれは小脳のおかげです。考えなくても身体のバランスをとったり運動を最適化するメカニズムは人間も動物と同じです。
小脳の働きには個人差があります。人間は動物と違って生存競争が厳しい弱肉強食の世界で生活してないので動物に比べると運動を最適化するメカニズムが発達しなくても死ぬわけではありません。なので人によって個人差があります。
ただ人間の小脳が退化したわけではありません。大脳が優位になりすぎているだけです。
小脳は最近まで「運動」に関する機能しか担っていないと考えらてきましたが「直感」、「ひらめき」、「読み」のような働きにも関係していることがわかってきました。さらに効果的なイメージトレーニング中に活性化することが確認されています。つまりイメージトレーニングをすると小脳を鍛えることができるということです。
筋肉を動かせるのは脳だけです。そしてイメージも脳で行います。脳が身体をコントロールしてます。イメージトレーニングで「よい経験値」をたくさん蓄積すれば前頭葉を使って考えなくても無意識で動けるようになります。