心肺機能の強化はあらゆるスポーツの目的のひとつです。
良い心臓とは回復が早い心臓です。激しい運動をしても少し休めばすぐに元通りの心拍に落ち着く。
この回復が早い心臓を作るのに適しているのがインターバルトレーニングです。
トレーニング原理の一つに「過負荷の原理」があります。
今の体力を上回る負荷をかけないと、体力は向上しないという原理です。
ランニングにおける過負荷の原理は現状の走力を上回るペースでの練習が必要です。
でも、これは「きつい」トレーニングなので長く走れません。
早いペースでも短時間なら頑張れはずです。
そこで、休み(インターバル)を入れながら短い時間で早いペースを落とさずに走り続ける。
これが「インターバルトレーニング」です。
インターバルトレーニングでは早いペースで走る「急走期」と遅いペースで走る「緩走期」を交互に繰り返します。
初めてで慣れてない人は早いペースと遅いペースをそれぞれ3分にします。
早いペースは2〜3kmなら全力で走れる「つらい」と感じるペース。
遅いペースはその半分くらいの「ややラク」と感じるスピードで走ります。
体を温めるウォーミングアップを兼ねて遅いペースからスタート。
はじめは、「緩走期 3分」 + 「急走期 3分」を1セットとして3セットほど行います。
6分 × 3セットで所要時間18分。
早いペースで終わるので最後は5分ほど歩いてクーリングダウンしましょう。
運動後に急に足を止めると疲れが抜けにくくなります。
トレーニング後も歩いてふくらはぎの筋肉を動かし続けると血行が良くなって翌日の疲労が軽減されます。
週3〜4回走るランナーなら、そのうち1回はインターバルトレーニングを取り入れたスピード練習とします。
3セットがこなせるようになったら、4セット、5セットとセット数を増やしていきます。
インターバルトレーニングにはいろいろな効果がありますが一番の狙いは最大酸素摂取量の向上です。
最大酸素摂取量が上がると、それに伴って無酸素性代謝閾値も上がります。