あなた自身の”からだ”に興味を持ってほしいということです。
興味を持つことで「誰か」や「何か」に依存するのではなく、必要な知識は自分で調べ、自分で考え、ときには「誰か」や「何か」を利用して自分が治すんだ!と主体的になって欲しい。一人でも生きてゆける”知恵と工夫”を身につけられようになってほしい。
ここで言う「誰か」 = 医師、SNSやテレビや雑誌に出ている専門家など
ここで言う「何か」 = 手技、薬、食べ物、運動など
そのお手伝いをするのが私の仕事です。
オステオパシーを通していろんな人たちと接したり、解剖学や生理学を勉強すればするほど、人の"からだ"は構造的にも機能的にもとても優れたシステムだなぁと思います。と同時に"からだ"が一生懸命頑張ってくれてるのに自分の"からだ"のことに興味というか関心がない人が多いとも思います。
普段は多少問題があったとしても、”からだ”はあなたが気が付かないところで懸命にカバーしてくれてます。でも、それが長期間続くと耐えられなくなり病気や怪我になります。
特に大きな問題もなく普通に生活出来ていると自分の"からだ"に関心を向けるのは難しいかもしれません。しかし、大きな病気や怪我をしてから気が付いても手遅れだし、もったいないです。何かが起きる前に”からだが資本ということに気づいてほしいのです。
しかも、大きな問題になる前に”からだ”は何らかの異常信号を出してくれているはずです。疲労だったり、凝りだったり、だるさだったり、しびれだったり、痛みだったり、人それぞれでいろいろ。
”からだ”は何の意図もなく異常信号を出すことはほぼありません。あなたに生活環境を変えてほしかったり、止めてほしい生活習慣があったり、”からだ”の「可動性」が低下してこのままだと病気や怪我をするから何とかしてほしいなど何らかの意図があるから異常信号を出します。
ここで言う「可動性」 = 関節可動域、体液循環、神経伝達など
昔から「病は善知識」という言葉がありますが、わざわざ病気にならなくても”からだ”からの意図をきちんと読み解ければ、正しい生活法を身につけることは可能だと思います。
私の仕事はこれら”からだ”からの意図を読み解くことです。
オステオパシーは身体を構成するすべての構造物(筋肉や骨格とその関節、内臓や頭蓋の神経系、循環系など)の機能に適した技術を、解剖学、生理学、病理学などに基づいて考え、一般的な医学とは違った視点で発展してきた医学です。
ひとつの視点だけではどうしても視野が狭くなり、自分の専門分野に固執しがちです。
”ヒト”に関してはいまだにわかってないことだらけです。
わかってないことが多いからこそ、教科書や論文に書かれていることが間違っている可能性だってある。
時代の変化は昔とは比べ物にならないぐらい早くなり、今は正しいとされていたことが実は間違っていたという傾向はもっと強まります。
特に医師は”現実”より”教育”を信じる傾向がありますが、時には物事を疑うことも大切なのではないでしょうか?
教科書に書かれてないからという理由だけで否定されがちな仙腸関節や頭蓋の可動性、CRIなどのオステオパシー的な概念は今の計測技術が追い付いてないだけで現実にはあると思います。
こんな話を書いていると地動説と天動説のときもこんな感じだったのかなぁと想像してしまいます。
ここ100年で開発された医療技術は数えきれないほどの命を救い、人々の生活の質を何倍にも高めてきました。
しかし、今の医学にも限界があります。
歯科医兼睡眠の専門家として30年間働いてきたマイケル・ゲルブ博士、呼吸器科医を40年勤めてきたドン・ストーリー博士。さらに、ハーヴァード大学、スタンフォード大学やその他機関の医師数十名は以下のように述べてます。
”今の医学は緊急時に身体の一部を切除したり、縫い合わせたりする際には驚くほど効率的だけど、現代人の多くが抱える頭痛、喘息、ストレス、アレルギー、自己免疫の問題など、軽度で慢性的な全身性の疾患には残念ながら不向きである”と。
根本原理など科学的にはまだ解明できてなくてよくわからないけど、今の医学が不向きな症状がオステオパシーで改善される人がいるということも現実です。
わからないものをわかった気になるのは本当に恐ろしいことです。本来、わからないからもっと勉強しようとか、違う視点で見てみようと考えるものなのに、わかったつもりになるとそこで思考が止まってしまう。
わからないから立ち止まるのではなく、わからなくても前に進むことも大事です。一般的な医学的視点だけでなく、オステオパシー的視点なども加えた多角的な分析が必要になってきます。
人の身体は一つ一つの構造物がそれぞれに関連しあい、バランスを取り合いながら健康を保っています。その限界が来ると症状が出始めます。オステオパシーはそのバランスを崩している原因となる部分を見つけ出し、その部分に適した手技で施術を行います。
人間の身体には自然治癒力があるのでたいていのものは寝れば治ります。治らないのは治癒力を妨げいる何かがあるからです。この妨げているものを取り除き、本来もっている治癒力に戻すお手伝いをするのが私たちの役割です。決して私たちが治しているわけではありません。治しているのはあなた自身なのです。
また状態によりオステオパシー以外の医療が必要な場合は、必要と思われる療法をお薦めします。
オステオパシーに固執して適切な医療への機会を損失させることはありません。
病院や他の療法とも柔軟に連携し、あなたにとって最善な手段を提供することで、「ここに来たい」、「またみてもらいたい」と安心してもらえる場所を目指してます。
日本の医療は専門分化が進み、しかも他の専門の人に意見を言いません。
自分の信念より社会や組織の中での折り合いの方が大事だからです。
組織(病院、大学、学会など)、実績(症例数や研究や論文など)、保険制度などなど決まりが多く制限も多い組織的なしがらみのない私たちだからこそ、そもそも医療とは誰のためのものなのか?を肝に銘じ、あなたのために何ができるかを常に考えてます。
「健康」 = 「病気にならない」ではありません。「健康」 = 「毎日エネルギーに満ちている」です。
エネルギーの違いが結果の違いをもたらします。あなたが得たい結果を得られていないならエネルギーが足りてないからです。エネルギーレベルを高めることで少ない時間で多くのことを成し遂げる「生産性」を飛躍的にアップします。
人は脳が持つ力の3%も活用できてません。この脳力をアップさせるのに最適な方法が健康に投資することです。
さらに、アメリカや日本などの先進国で1人が年間にかかる医療費(病院代、薬代)の平均金額は30万円という統計が出てます。今後はさらに増えるでしょう。健康に投資すれば将来かかる医療費を節約できるので絶対に損しない自己投資です。
お金だけではありません。病院に行く時間、病院で待たされる時間。この時間があったら何ができるか想像してみて下さい。飲みたくもないたくさんの薬を飲む必要もありません。
余計なお金も使わずにあなたの好きなことに貴重な時間を使える。
病院に行くと健康であることがいかに恵まれているかがわかります。
私は普段の姿勢、からだの使い方、呼吸、食事、睡眠という基本を重視してます。
基本のひとつひとつは小さく地道で根気がいる作業なので敬遠されがちですが、この小さな積み重ねによって修得した精度の高い身のこなしが目標が高ければ高いほど求められます。
定期的なからだメンテナンスで病気になりにくいからだ作りも大事です。
以降でそれぞれ詳しく解説していきますが、ここに書かれていることを一気にすべてやろうとすれば途中で嫌になると思います。
まず自分の出来るところから取り組んでいきましょう。
続けることが大事です。
◆ 食事
・最適な時間に最適なものを食べよう
・朝食はバターコーヒーを飲もう
・プチ断食して断食の恩恵を受けよう
・体にいいものだけを食べよう
・悪い脂肪を避けて良い脂肪を食べよう
私は普段の姿勢、身体の動かし方、食事などの基本を大切にしてます。全ての所作には意味があり意味を理解せずにただ感覚的にやってるだけでは成長は望めません。
”歩く”のように誰からも教わらなくてもできることこそ奥が深く、目標が高ければ高いほど基本がきちんと染み込んでいるかが大きな差になって表れます。
基本はできるだけで満足するのではなく何度も何度も反復して質を高めて染み込ませる必要があります。
・正しい立ち方
・正しい歩き方
・足首を柔らかくしよう!
・身体をゆるめるよう!
・猫背から卒業しよう!
◆ 正しい身体の動かし方
・体軸、垂軸を意識して動きの質を高める
・重心を意識して重力から解放される
・インナーマッスルを使って歩く