バリンは特に筋肉をつくるのに大切な必須アミノ酸です。
イソロイシン、ロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれます。
不足すると食欲を低下させ、栄養不良の悪循環を引き起こすと考えられています。
【機能】
・成長に関与
・血液中の窒素バランスの調整
・肝機能向上
● バリンを多く含む食べ物
クロマグロ、牛・豚レバー、プロセスチーズ、豆腐
イソロイシンはタンパク質、特に筋肉をつくるのに大切な必須アミノ酸です。
バリン、ロイシンと ともにBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれます。
ヘモグロビンを形成するのに必要なアミノ酸です。
【機能】
・成長促進
・神経機能補助
・血管拡張
・肝機能向上
● イソロイシンを多く含む食べ物
クロマグロ、豚ロース赤身、鶏卵
ロイシンは子どもの成長や大人の筋肉維持に必要な必須アミノ酸です。
バリン、イソロイシンとともにBCAA(分岐鎖アミノ酸)と呼ばれます。
ロイシンはタンパク質の生成・分解を調整することによって筋肉の維持に働きます。
【機能】
・肝機能向上
・肝細胞の増殖・分化の正常化
・血糖コントロール
・タンパク質生合成の促進
・筋タンパク質の維持
・筋肉グリコーゲン合成・酵素活性の促進
● ロイシンを多く含む食べ物
カツオ、、鶏むね肉、鶏卵
メチオニンは体内でタンパク質をつくるとき一番最初に必要な必須アミノ酸です。
これが不足するとすべてのタンパク質合成に支障が出てしまうおそれが出ます。
さらに脂肪をエネルギーに変えるときに必要なカルニチンという物質の生合成にもかかわります。
【機能】
・開始アミノ酸としての役割
・薬物中毒の解毒
・肝機能の改善
● メチオニンを多く含む食べ物
クロマグロ、、鶏むね肉、豚ロース赤身、無調整豆乳
リジンは小麦や米など穀類に少ない必須アミノ酸です。
リジンも脂肪をエネルギーに変えるのに必要なカルニチンという物質の材料になります。
【機能】
・身体組織修復
・成長に関与
・肝機能の向上
● リジンを多く含む食べ物
カツオ、マアジ、凍り豆腐
フェニルアラニンは、チロシンを経て脳内神経伝達物質ドーパミンやノルアドレナリン、黒色色素メラニンの材料になる必須アミノ酸です。
合成甘味料アスパルテームの原料ともなるアミノ酸です。
【機能】
・血圧の上昇
・鎮痛作用
・ドーパミン・ノルアドレナリンの材料
● フェニルアラニンを多く含む食べ物
牛レバー 、クロマグロ、鶏むね肉
トリプトファンは、体内でナイアシンになったり、脳内神経伝達物質セロトニンの材料となる必須アミノ酸です。
トリプトファンはトウモロコシに少ないため、昔トウモロコシを主食としていた地域でナイアシン欠乏症(ペラグラ)が発生しました。
【機能】
・セロトニンやメラトニンの材料
・コレステロール、血圧のコントロール
● トリプトファンを多く含む食べ物
カツオ、牛・豚レバー、鶏卵、プロセスチーズ
◆ スレオニン(トレオニン)
スレオニンは、人が体内で全く合成できない必須アミノ酸です。
魚や鶏肉、肉などに多く含まれています。
【機能】
・成長促進
・脂肪肝の抑制
● スレオニンを多く含む食べ物
クロマグロ、豚、ロース赤身、鶏むね肉、凍り豆腐、プロセスチーズ
◆ ヒスチジン
ヒスチジンは、人の体内での合成が比較的遅いアミノ酸で、幼児が不足すると湿疹ができてしまうおそれがある必須アミノ酸です。
ヘモグロビンに多く含まれているので、不足すると貧血になるおそれが出ます。
【機能】
・成長に関与
・ヘモグロビン、白血球の産生に関与
● ヒスチジンを多く含む食べ物
カツオ、クロマグロ、まいわし