スポーツ科学は年々目覚ましい進化を遂げ、トレーニング理論も刻一刻と変化しています。ここ最近に起こった最大のパラダイムシフトはファンクショナルトレーニングという考え方です。
これはファンクショナル(機能的)な動作、つまりケガが起こりにくい動作、効率のいい動作を身につけることによってパフォーマンスを上げることを目指しており、筋肉量や筋力の増加だけでは最高のパフォーマンスを発揮することは出来ないという考えです。このファンクショナルトレーニングの原則の中で最も重要なのが「分離と共同」という概念です。
人間がもっている身体機能を最大限に発揮するためには各関節の特徴と役割を理解し動作中に正しく機能させる必要があります。
人間の関節は大きく2つに分類できます。ひとつは可動領域が大きく「動かす」ことに適しているモビリティ関節。もうひとつは可動域が小さく「固定」させる役割のスタビリティ関節です。