身体は3種類の燃料を燃やしてエネルギーを生み出しています。
① 遊離脂肪酸(体脂肪)
体脂肪は3つの遊離脂肪酸で構成されているトリグリセリドという形で全身にまんべんなく蓄えられています。男性はお腹に、女性は足のまわりに脂肪を蓄える傾向があります。
② ブドウ糖(糖質)
果糖などの糖質はブドウ糖に変換しないとエネルギーを生み出せません。口から入った糖質は筋肉と肝臓にグリコーゲンという形で蓄えられ血液中はグルコースという形で存在します。
筋グリコーゲンは筋肉運動のエネルギーとして使われて肝グリコーゲンは主に血糖値のキープをするための予備の糖質として蓄えられています。
③ クリアチンP(クリアチンリン酸)
クリアチンPは体の全細胞の中に蓄えられいて爆発的なエネルギーを生み出せますがすぐになくなってしまいます。陸上の100m選手は主にクリアチンPをエネルギー源としています。
人が1日で消費するエネルギは通常約2,000 kcal。フルマラソンは約3,000 kcal消費するので合計で1日に約5,000 kcal必要です。
脂肪(1 gあたり7~9 kcal)が持つエネルギー量は糖質(1 gあたり4 kcal)の約2倍です。体重60kgで体脂肪率が10%の人だったとしても42,000 kcalは使えることになります。
しかも、糖質は体内にたくさん蓄えられませんが脂肪は基本的に無限の燃料です。たとえ餓死したとても解剖すれば2~3kgの脂肪が残っているそうです。
ここで疑問に思いませんか?
人は無限の燃料である脂肪を持っているはずなのに、なんでエネルギー切れになってしまうのでしょうか?
それは脂肪をエネルギーに変えないといけないからです。
脂肪をエネルギーに変える方法を学べば無限のエネルギーを手に入れることが出来ます。
脂肪をエネルギーに変えるには酸素とブドウ糖(糖質)が必要です。
脂肪は筋肉脂肪内のミトコンドリアでエネルギーに変換されますが、このとき糖質の分解物であるオキザロ酢酸という物質が必要です。
脂質の分解物と脂肪酸1分子を代謝するためには糖質1分子が使われます。
脂質は1分子が大きいのでエネルギーを生むサイクルに入るのに時間がかかります。
体に糖質がなくなると脂肪は途中までしか分解できなくなるケトシスという状態になります。
この状態で運動を続けるとさらに糖質が不足します。
糖質が不足すると肝臓は体のタンパク質から窒素物を抜いてブドウ糖に似た分子を生み出そうとします。
体内で一番手に入りやすいタンパク質は免疫系やホルモン、酵素などの成分です。
つまり糖質がない状態で運動をすればするほど免疫体系を破壊することになります。
さらにケトーン(タバコに含まれる毒物のひとつ)が血液に流されます。
先ほども書きましたが脂肪をエネルギーに変えるためには酸素と糖質が必要です。
さらに脂肪は分子が大きいので分解に時間がかかりエネルギーに変わるのも時間がかかります。
なので、あなたは効率的に脂肪をエネルギーに変える方法を知らなくてはいけません。