FAQs

■ オステオパシーなんて聞いたことがないし、どんなことをされるか不安です

 

オステオパシーは日本だと知名度が低いので聞いたことがないという人がほとんどだと思います。見たことも聞いたこともないとイメージもわかないので不安な気持ちはよくわかります。さらに、「オステオパシー」で検索すると怪しい情報も溢れているのでなおさらだと思います。

 

しかし、世界を見渡せばオステオパシーは発祥の地アメリカでは正式な医師が行うものであり、ヨーロッパやオセアニアでは正式な医療の国家資格を持っている人たちしかオステオパシーを行うことができません。

 

残念ながら日本では国家資格として認められてません。国家資格として認められてないのでオステオパシーは本来なら大学院レベルの勉強が必要なのですが、きちんと勉強してない人でもオステオパシーを行うことができます。立川オステオパシーセンターの施術者はMRO(J)という資格を持っているので世界標準の正統なオステオパシーの施術を受けることができます。

※ MRO(J)はアメリカのオステオパシー団体であるAAO(American Academy of Osteopathy)が提示している教育水準を満たし、安全性・知識・技術・倫理観を持ち合わせた施術者として認定されたことを証明する資格です。

 

どんなことをするかは文章だけでお伝えしようとするのは難しいです。基本的には「施術の流れ」に書かれている通りです。あなたを見て、触れ、実際に身体を動かしながら全身の全関節、全臓器を総合的にみるだけでなく、ゆっくりお話を聞きながら日常生活や社会生活なども含め症状を発症した根本的な原因にアプローチします。施術を受けてみるとやってることは整体と変わらないじゃないかと思われるかもしれませんが、基礎医学に基づいた論理的思考と解剖学を熟知した上で行っているので同じようなことをやっているようでも精度が違います。

 

マニュアル通りにただ作業をこなすだけの画一的で対話がない施術ではなく、あなたに合わせたあなただけの心のこもった施術を行ってます。施術は痛みが少ないソフトなテクニックをメインとしてますが、身体の状態によっては痛みが出たり、直接法(ボキボキと関節を矯正)の方が効果的な場合もあります。

 

その場合でも、まずソフトなテクニックである程度弛め、その後ゆるやかに動かすテクニックを用いてますのでご安心ください。

 

■ オステオパシーはどんな症状に有効ですか?どんな症状の人が来てますか?

やはり多いのは腰痛でしょうか。

頭痛、肩こりも多いです。

 

疲労感、自律神経系、乗り物酔い、各関節の痛み、脊柱管狭窄症や腰椎ヘルニアなどによる足の痛みや痺れ、頚椎ヘルニアによる腕の痛みや痺れ、リウマチ性障害、眼、耳、鼻および咽頭機能障害、顎関節症、呼吸器障害、心臓血管障害、胃腸障害、過敏性腸症候群、腎・泌尿器系障害、生理不順など多岐にわたります。

 

捻挫などの怪我をした後だったり、骨折してギプス固定が取れた後もできるだけはやくケアした方がいいです。

捻挫後、4人に1人が膝、股関節、腰など別の部分に問題が発生し、すぐに施術を受ければそのリスクは低下する可能性があるというデータもあります。

 

立川オステオパシーセンターはどこへ行っても症状が改善せず困っている本当にいろいろな症状を抱えている方々を約50年という長い間みつづけてきました。

 

さらに、スポーツや伝統芸能・舞台芸術分野においても身体のケアやパフォーマンスアップにも貢献できると思います。

 

■ どれぐらいで症状が取れますか?

 

原因にもよるので一概には言えません。

ただ、今、流行りの一発で症状を取ることは目指してません。

 

急性のものは割と短期間で改善したりしますが、長年の蓄積による症状の場合はそれ相当な時間がかかります。

最近はなんでも即効性を求める人が多いようですが、病気や症状が発生した過程を慌てず急がず、少しづつ巻き戻していくことが大切です。

 

体は新陳代謝により細胞が生まれ変わりますが、それぞれ入れ替わる時間が違います。

赤血球は120日、白血球の顆粒球は約2週間、リンパ 球のT細胞は約4~6ヶ月、B細胞は約 2~3日、血小板は約10日、皮膚は約1ヶ月、骨は約2年半で入れ替わります。

症状が出ている場所によってはどうしても時間がかかってしまう場合もあります。

 

生活習慣を見直してもらうことも必要なので、あなたの心掛け次第という面もあります。

 

施術側の立場からすると、いつの間にか来なくなってしまうのが一番心配です。

何かあったのかなと心配になりますし、良くなったのか、悪くなったのかさえもわからないしその後を知る由もない。

もちろん、引っ越しなど生活環境が変わった場合もあるだろうし、合う合わないの相性もあるし、何か不満があれば来なくなるのはしょうがないとは思いますが、それだとこちらの何が悪かったのかがわからないから改善のしようもありません。そんなことを言っても信頼してもらえなかったこちらの責任なので、そんな苦い経験を通して本当に信頼してもらえるように日々精進しております。

 

だから1か月に1回でも、何か月に1回でも、1年に1回でもいいので、定期的に顔を出してくれるとありがたいですし、安心します。そして、何かあったら連絡をくれるような関係性を築いていきたいです。

 

■ これといった自覚症状はないのですが、施術を受けてもいいですか?

 

今はこれといった気になる症状がなくてもなんだか疲れが溜まっているとか、痛みまではいかないけど違和感があるぐらいでも大丈夫です。自分の身体がどうなっているかを知りたい方やメンテナンス目的の方もどうぞ。特に「まだ若いから大丈夫!」とか、「今まで病気にもなったことないから大丈夫!」と思っている方ほど受けてほしいです。

 

今は良くても数年後、数十年後にいろいろな症状が時間差で出てきます。昔は元気が自慢だった人がそれから何十年か経った今になって重い症状で悩んでいる姿を私たちはたくさんみてきました。これからあなたに訪れるであろう未来をみているとも言えます。こういう身体の特徴を持っていて、こういう生活習慣や身体の使い方をしている人は将来的にこのような症状が出るというデータの蓄積があるからです。

 

データと言っても単なるその場のその瞬間の検査結果の数字や画像の蓄積ではなく、文字通り生きたデータの蓄積です。長い付き合いだからこそ、身体的特徴だけでなく、その人の生き方も含めて知ることができます。病院の短時間の診察だったり、その場その瞬間だけの検査では見つけられない問題もあると思います。

 

何らかの症状が出始めても家族や大切な人を心配させたくないと我慢したり、何か体に違和感があっても見ないふりをしたり、大丈夫、大丈夫もう少しすれば良くなるはずとか。こんなちょっとした症状だと病院へ行きにくいとか。さまざまな要因で対応が遅れることがあります。

でも、対応が遅れれば手遅れになることがあるのも現実です。もっと早く対応しておけばよかったと思っても後悔先に立たずです。

 

だからこそ、そのような事態になる前に行動してほしいのです。処置は早ければ早いほどいいです。ここは病院ではないので「こんな症状でなんで来たの?」とか言うことは決してないので安心して気軽に来てもらえればと思います。あなたの不安なことを教えてください。きちんと話を聞きます。

 

背骨の生理的弯曲が維持され、全関節がきちんと動き、自律神経のバランスが取れて、液循環が正常に機能していれば、身体を構成するひとつひとつの細胞にきちんと酸素や栄養が行き渡り、代謝され、老廃物が体外に排出されるので理論的には病気になりにくい。

 

病院で定期検査をして病気の早期発見もとても大切ですが、そもそも病気になりにくくするのはもっと大切なのではないでしょうか?定期的な身体のメンテナンスをすることで液循環を良くし、そもそも病気になりにくくする本物の予防としても有効だと思います。

 

■ 妊娠中でも施術は受けられますか?

 

大丈夫です。負担がかからない形で施術を行います。

 

むしろ妊娠前からや出産前後に身体のケアを行うことはあなたのためにも産まれてくるお子さんのためにもとっても大切です。

 

人間も動物なので本来なら自分の力だけで産む能力があります。

しかし、今は帝王切開率が平均で20%と言われてます。

前置胎盤などが起きれば帝王切開せざる得ません。

 

いまだになぜ前置胎盤が起こるのかはわかってません。これらだけでなく不妊、不育症なども因子はわかっていても原因はわかってません。これだけ発展した医学でもわからないということはオステオパシー的な視点でしか見つけられない問題が関係している可能性もあると思います。

 

自分から進んで定期的にケアすることで「産科医に産ませてもらう」ではなく「自分が産むんだ」という意識を持っていただければと思います。

 

産後はホルモンの影響で緩んでいた靭帯が徐々に締まってきます。この時期はとても大事なのですが、もっともお母さん自身のからだに気が回らない時期とも言えます。この徐々に締まってきているときに悪姿勢などをしていたり、きちんとケアをしないと骨盤が開いた状態で固まってしまう場合があります。ホルモンの作用によって生じた骨盤の問題を改善するのは人の手では不可能です。こうなる前の早めのケアをお勧めします。

 

この時期は何かと不安なことがたくさんあると思います。

絶対に安全なお産はないし、女性は母親になるために死亡を含むリスクを背負うことになります。

さらに、出産は母親にとって終わりでなく、始まりです。

社会の仕組み、経済状況、家族の協力など今の日本の子育てには問題が山積みで、なかなか思い通りにいかないことが多いと言われてます。

 

母親にも、父親にも、その家族にも、それぞれの生活があります。それぞれがそれぞれの出来る範囲で普通に子育てすればいいのです。辛いと下を向きどうしても視野が狭くなりがちですが、辛いときほど顔を上げて上を見てください。周りを見渡せば訪問看護や地域の保健師さんなど支えてくれる人はたくさんいます。きっちりなんてしなくていいし、家庭内(自分たちだけ)でなんでもやろうとする必要もありません。からだが辛ければ私たちもいます。

 

長年、妊婦さんや小児(特に赤ちゃん)をみてきた経験から手助けできることもあると思うので気軽にご相談ください。

※ 小児は大人とは違った専門知識と経験が必要なので、日本だと受け入れてくれるところは少ないです。

 

■ 子どもは施術を受けられますか?

 

生後間もなくから施術は可能です。

 

ただ、たいていの赤ちゃんは最初とても嫌がって大泣きします。よく知らない場所でよく知らない人にいきなり触られるのは怖いことなのでこれが自然な反応です。

 

初回はせっかく来ていただいても嫌がって触らせてもらえないので、顔見せだったり、おもちゃで遊ぶだけになってしまうことが多いです。何回か来てもらうと安心できることがわかってきて少しづつ触らせてくれるようになります。特に最初のうちはなかなか思い通りにいかないので数年単位の長期的な視点で辛抱強くやっていくことが大切です。

赤ちゃんがベッドに寝るのが嫌な場合はお母さんに抱っこしながら行うこともできます。

 

人間の骨はだいたい25歳ぐらいで完全に骨化してしまうので、はやければはやいほど効果が高いです。

特に神経系は5~12歳で急激に成長します。この時期は体の動かし方、動作、技術を短時間で覚えることができる一生に一度だけの貴重な年代なのでゴールデンエイジと呼ばれてます。子どもにこれといった気になる症状がなくても施術をして骨格を整えながら正しい姿勢、正しい身体の使い方を身につければ一生ものの宝になります。

 

オステオパシー国際連盟(Osteopathic International Alliance, OIA)が作成したグローバルレポートによるとオステオパシーを受けている人たちの1/3が31歳~50歳であり、約1/4(23.4%)は18歳以下で、そのうちの8.7%は2歳以下とされてます。(OIA の2012年の調査結果)