標高 : 8848m
所在国 : 中国・ネパール
難易度 : 極めて難しい
登山適期 : 5〜6月, 9〜10月
遠征期間 : 2ヶ月弱
費用の目安 : 700万円以上(日本の公募登山隊参加)
登山条件 : 登山申請と入山料が必要
ネパール側からの東南陵とチベット側からの北稜が一般ルートとして登られていますが、現状は情勢が安定しているネパール側から登る隊が7割です。
東南稜は飛行機でルクラに入り、ナムチェバザール、タンボチェなどを経てエベレストBC(ベースキャンプ)に入りますが、途中でロブチェに登って高度順応をしていた方がいいです。
BCの先からはいきなり緊張を強いられるアイスフォールの通過です。
氷河の傾斜が変わるところで巨大な氷塊がたくさん立ち並んでいます。
ここをはしごなどで越えますがいつ崩れるかわからず、崩落に伴う事故が頻発しています。
アイスフォールはC1でほぼ終わり、C2の先までウェスタン・クウムを進みます。
C3手前にローツェ・フェースを呼ばれる急傾斜の巨大な氷壁が現れます。
ここは固定ロープにかけたアッセンダーを手がかかりによじ登ります。
一般的にはC3から酸素を使います。
サウスコル(C4)までも急斜面です。雪崩のほか氷塊や岩が落ちてくることもあるので、要注意です。
ピストン岩やジェネバ・スパーの岩場を越えてサウスコルに着きます。
最難所のヒラリーステップの通過です。
岩のミックス壁で、かなりの高度感があります。
この核心部を越えればいよいよ山頂です。
ただし、下山の困難さを思えば長居はできないでしょう。