● 軽量&コンパクト
● 雨や風などの悪天候に強いこと
の2つがポイントです。
詳しくは下記で説明します。
● 軽量&コンパクト
テント泊登山とはすなわち、衣食住のすべてを背負って山に登ることです。
背負える荷物の大きさや重さに限度があるので、これは絶対条件です。
● 雨や風などの悪天候に強いこと
遮るもののない稜線では、突風や豪雨に見舞われることも少なくない。
逃げ場のない山中では、テントこそが安全地帯でなくてはならない。
次に設営のしやすさもポイントです。
これは慣れの問題でもあります。
また小型のテントなら多少の差こそあれ、ほとんどのモデルは扱いやすい。
なお、テントは無雪期の使用を前提とした3シーズンモデルと雪山にも対応できる4シーズンモデルに分けられるが、ここでは3シーズンモデルを中心に説明します。
テントは構造と設営方法の組み合わせで4タイプに分けれます。
● ダブルウォール式(自立式・非自立式)
ダブルウォールとは通気性のあるインナーテントに防水のフライシートを被せる方式のテントのことです。
湿気がこもりにくく、フライシートのデザインによって前室が作りやすいのが特徴です。
雨が多い日本の山では、前室の有無と大きさが快適性を大きく左右します。
狭くて岩が多い山のテントサイズではペグを打たなくても最低限の設営が出来る自立式が便利なのは言うまでもありません。
初めてテントを買う場合は、このタイプがオススメです。
同じダブルウォールでも、ペグなどによる固定が必要な非自立式は設営場所を選ぶのがデメリットです。
ただし、フレームデザインの自由度が上がるため移住性に優れるモデルが多く軽量化できるのも大きなメリットです。
● シングルウォール式(自立式・非自立式)
本体に防水透湿素材を使用し、フライシートを省略したのがシングルウォールテントです。
フライシートがない分、軽量化できるのが最大のメリットです。
シンプルなので、設営がスピーディになり、破損などのトラブルも減る。
高所登山を目指すエキスパートに愛用者が多い。
難点は前室がないと雨の日にテントの出入りでテント内を濡らしてしまうこと。
テント内外の温度差が大きく冬など条件によっては結露も起こる。
メリット・デメリットをしっかり把握した上で、使いこなさなければいけない上級者向けのテントと言える。
シングルウォールにも非自立式があります。
非自立式なので、フレーム設計の制約は少なくなり、その分デザインの自由度が高くなります。
つまり、そのメーカーのアイディアや実力が明確になるテントと言えます。
最大のメリットは軽量化。
専用のフレームを持たずにトレッキングポールを使用して立てるモデルも多い。
使いこなすにはある程度の熟練を要するが、それを含めて楽しめるならこんなに面白いテントはないと言える。
屋外で使ったテントやシュラフなどは汚れがついていたり、湿気を含んでいたりします。
メンテナンスのポイントは
「乾かして、汚れを落として、ゆるい状態で保管」
です。
道具にとって濡れや湿気は大敵です。
日陰でよく乾かして収納します。
濡れたままでテントを保管するとカビや悪臭の原因になりますし、グランドシートの色が本体生地に色移りしてしまうこともあります。