装備の選択はこれが正解というものはありません。
自分で考えることが重要です。
装備を持っているだけではリスクに対応できません。
例えば、ゴアテックスの雨具を着ているから雨が降っても大丈夫ということはありません。
大切なことは判断力です。
いい道具と判断力を両立させてはじめて装備を有効に使えるようになります。
まず、アウトドア用品 = 登山用品ではありません
そして、必要のないもの、無駄なものは買わないようにしましょう。
まず、借りてみて必要かどうか判断してから買うようにした方がいいです。
道具はあなた自身が使ってみないとわかりません。
体格、体質、好みによって道具の良し悪しが決まります。
誰かが良いと言っていてもあなたにも合うとも限りません。
お店の人やメーカーは売ることが目的なのであなたに買わせるためにいろいろ説明をしてくれると思いますが、説明を鵜呑みにして買ってしまうと後で後悔することもあります。
あなたが目指す山に登ったことがある人でなおかつあなたと体格が似ている人が使っている道具を使うのが間違いないと思います。
実際に山で使っている人の意見が一番信用できると思います。
基本中の基本である3つの装備。
① 登山靴
② ザック
③ レインウェア
詳しくは続きをご覧下さい。
靴の寿命は作られてから4, 5年です。
あなたが使いはじめてから4, 5年ではありません。
寿命が近い靴はソール部分を触ってみるとぶよぶよになって剥がれやすくなるらしいです。
ご注意ください。
靴選びのポイントとは?
足の形は人それぞれなのでお店できちんと計測してもらってから購入しましょう。
日本人は足幅の広い人が多い傾向があります。
シリオの靴は幅が広い3E(EEE)に対応してます。
ヨーロッパから来る靴は、2E(EE)が多いです。
2Eは靴の幅が狭いので、履いた感じが窮屈で足が靴の淵に当たってしまい足を痛めてしまう場合があります。なので、靴のサイズをワンランク上げて余分なスペースが出来てしまいがちです。
紐をきちんと結ばないと靴のつま先に爪が当たって爪が死んでしまう場合もあります。
この場合は、ソックスやインソールできちんと対策しましょう。
・靴はまず防水性・保温性が優れていること(ゴアテックスを使用している)
・靴底にクッションがあること
・足首の少し深いもの
・靴底のパターン(刻み)が深いもの
クッションが良いと膝や腰などの負担が少なく疲労軽減にもつながります。
サイズの選び方とは?
サイズは普段はいている靴よりワンサイズ大きいにします。
サイズの合わせ方は少し厚めのソックス(化学繊維かウール素材)を履いて、つま先を伸ばした状態で前に目いっぱいつけて、軽く膝を曲げます。
後ろに人差し指がちょうど入ればOKです。
指が2本分ぐらい余裕があるのは大きすぎます。
指が入らないと下山時に足の爪を痛めてしまいます。
サイズの合わない靴を履いてしまっていると、足の爪が黒くなってしまい死んでしまうこともあります。
登山靴の構造で知っておくべきポイント
「形状」
「ソールの硬さ」
登山靴の形状
無雪期用と積雪期用の二つに大きく分けられる。
さらに、無雪期用にはハイカット、ミッドカット、ローカットの形状の違いがある。
形状の違いは登山スタイルによって決まる。
・ハイカット
足首をしっかりカバーしてくれるので、怪我をしにくい。
ソールが硬く歩行に安定感が出るので、背負う荷物が重く、岩稜帯を何日も歩き続ける場合に適している。
・ミッドカット
足首の固定がハイカットほどキツくない分、より軽快な足運びが可能。
ソールのシャンクは適度な硬さのものが多い。
・ローカット
ソールが柔らかく、足になじみやすいので普段の街歩き用のシューズに似た感覚で歩ける。
荷物が少ない日帰り低山の場合に適している。
荷物の重い山行では足裏全体でフラットに地面をつかむ足さばきを身につけていないとソールが柔らかい靴はおすすめしない。
靴には底の張り替えが出来るタイプと出来ないタイプがあります。
靴の張り替えは約1万円ぐらいかかります。
高価な靴は張り替え可能なタイプを選択するといいかもしれないです。
1万円前後の靴は張り替えは対応していない場合が多いです。
登山靴とソックスの関係
日帰り登山や小屋泊まりの場合、ソックスは中厚手タイプで適度なクッションがあることを考慮した上で靴を選ぶ。
つまり、一度選んだ靴のサイズとそのときはいていたソックスは常にセットと考えるべき。
季節に応じてソックスの厚みを変えてしまうと、靴擦れ、局部の圧迫など何かのトラブルを誘発してしまう。
とはいえ、これは絶対というわけではなく、寒い時期に山に入る場合はやはり厚手のソックスを選ぶことになる。
このときはソックスの代わりにインソールを薄くしたりするなど工夫しましょう。
厚手タイプのソックス
メリノウールを使った天然素材のソックス。主に冬山で活躍するタイプ。
中厚手タイプのソックス
中厚手は汎用性が高く、夏場から冬場まで使えて種類も豊富。
薄手タイプのソックス
速乾性が高く、足へのフィット感が高い。
靴ずれには、ボルダースポーツを塗ると防止になる。
ボルダースポーツとは、
スポーツ時に発生する、
靴擦れ、股ずれ、グリップ荒れ、手荒れ、あせも、塩素荒れ、ウエットスーツずれサポータずれ等の皮膚トラブル
を未然に防ぐものです。
● 素材と特徴
天然素材
・コットン(綿)・・・乾きにくい、丈夫・安価
・シルク(絹) ・・・乾きにくい、肌触りが良い
・ウール(毛) ・・・乾きにくい、濡れても保温性がある。
・ダウン(羽毛)・・・乾きにくい、軽い、暖かい。
・化学繊維 ・・・乾きやすいが、保温性は低い。
ナイロン、ポリエステル、アクリル、ダクロン、ドラロン、ポリプロピレン、ヒートテック、ヒートウォーマー、ブレスサーモ
ワコールのCW-Xは化学繊維を使用しているので天気の良い日は問題ありませんが、悪天候になった場合に保温性が低いので対応できないというリスクもあります。
メリノウールがおすすめ。
雪山は肌着でも手袋でも肌の上はウールが基本です。
寒さをしのげます。
メリノウールは冬はもちろん夏でも使えます。
なぜか?
断熱効果があるので外気温に左右されません。
冬は暖かく夏は涼しいので快適です。
さらに、体臭がつきにくいです。
ただウールは虫に食べられやすいので注意が必要です。
特に木造一軒家だと食べられやすいそうです。
湿気にくい家に引っ越すか(笑)防虫剤を入れましょう。
ズボンはスイスのscholler(ショーラー)というメーカーの生地がダントツの品質らしいです。
蒸れにくい。
ザックは背当てのしっかりとして、銅の長さに合ったものを選びましょう。
女性は42cm, 男性は46cmが目安です。
必ず、おもりを入れてから背負ってみて感触を確かめるようにしましょう。
山は何かあったときに助け合えるために自分の荷物だけでなく、他人の荷物も背負えるように、余裕をもって大きなザックを持つことを薦めます。
◆ 目安
日帰り : 20 〜 30L
山小屋泊まり : 35 〜 40L
テント泊 : 45 〜 55L
【注意】
ザック容量にはきちんとした規格がないので、30Lと書かれていても各メーカによって実際に入る容量が違います。
最近のザックはザックカバーがセットでついてますが、質はそんなに高くないものが多いようです。
ヘッドランプはPETZL(ペツル)がおすすめです。
水にも強く、世界中の消防隊や救助隊も使用しているぐらい信頼が厚いです。
ヒルにはヒル下がりのジョニーという商品が一番効くらしいです。
ただこれをするとズボンが白っぽくなるので防水スプレーをしてからだと白っぽくならないらしいです。