観天望気とは、周りの雲の様子、風の吹き方、空の色などから天気の変化を予想することです。
登山では現地の危険予知センス、正しい状況判断ができるかがとても大切になってきます。
山では空や雲もダイナミックで美しく、雲がよめると山の楽しさをさらに広げてくれます。
山の天気は難しいという印象があるかもしれませんが、山の天気は正直者です。
山の天気は地上の天気以上に理論通りに変化します。
◆ 低気圧の接近
低気圧には、それに伴う雲のパターンがだいたい決まっていて雲を見ることで状況がわかります。
巻雲が発生
だいたい標高2000m以上の山では、低気圧が近づくと風向きがわずかに南に振れます。
また、低気圧の仕組みも気象学的に解明されてます。
◆ 寒気の接近、雪雲の接近
雲が堤のようになって近づいてきます。
◆ 雷雲の発生
雷は局地的局時的現象で最後は観天望気しかありません。真っ黒な雲が近づく、雷鳴が聞こえる、冷たい風が吹く、大粒の雨やひょうなどで危険を察知します。
◆ 夕焼け、日没の様子
①日が没しているとき
②雲の中に日が没するとき
③日の入り後、しばらく紅粉のような状態からやがて色が変わる
④日の入るとき雲が赤く、その色が変わらず、しばらく薄くなって消える
◆ 星
星の色が様々に見える
→ 晴れ
星の色が白っぽいまたは輝きが大きい
→ 悪天候
下界の夜景がきれい
→ 晴れ