まず、雪山での行動食は、
というのが条件です。
まず、おにぎりはダメです。水分が多い米は凍ってしまうので冷凍ごはん状態になり食べれたものではありません。おいしくないし、まず硬くて噛めません。
天候が良くて風もない条件が良いときやシビアな厳冬期の冬山でなければカップラーメンみたいなお湯を入れてできるものがいいと思います。保温ボトルに熱湯を入れておけば1日ぐらいは余裕で温度は保たれます。
あたたかいものは体も温まるし、何よりおいしいです。
シビアな冬山では天候が変わりやすく、風が強いと寒くてゆっくり昼食をとることはできません。体が冷えないように短い休憩の中で少量を高頻度で食べれる行動食が最適です。
疲労などで消化器官が衰弱している場合もあるので、行動食は消化吸収率が高い糖分を多く取るとよいです。摂取カロリーを多くするためには、高カロリーの脂肪を多く含んだペミカンもおすすめです。
個人的にはアイヌの人たちやインディアンの人たちの伝統的な食品が参考になると思ってます。調べてみると彼らが食べていたものはさまざまな知恵が詰まっていてとても面白いです。
上記の条件に当てはまってさえいれば、各人の好みに合わせて用意すればよいです。
行動食は甘いものばかりだと飽きるので、せんべいなどの塩辛いものなどいろいろな種類を持つと食べ飽ずに済みます。
行動食も大事ですが、もう一点大事なのが水分補給です。雪があると湿気が多いので喉が渇かないことが多いですが、実際は不感蒸泄(呼吸、皮膚、気道の粘膜から蒸発する水分)しているので意外と水分は失われてます。
雪山では保温ボトルにあたたかい飲み物を入れて持ち歩けば、寒い中でもあたたかい飲み物を飲むことができます。
気象条件が厳しいと水の入ったペットボトルは行動中に凍結する恐れがあるので、行動中は中身を入れないようにしましょう。
保温ボトル内に入れる飲み物はミルクの入ったもの(ミルクティー・ミルクココア)は入れない方が良いです。
ミルク入りの飲み物はボトル内の温度が下がったとき発酵して臭くなってしまいます。